赤い車

兄貴が新車を買ったので、兄貴と兄貴の彼女、私の3人でドライブへ行くことにした。

当時実家住まいだった、私達3人は実家のすぐ近くの山へドライブへ行くことにした。

「どこいく?夜景がキレイなところへ行ってみない?」

「いや、怖いところへ行きたい!」

「よっしゃ、それなら怖いところ行こうか!」

ということで心霊スポットへ行ってみることになった。心霊スポットは地元でも有名な廃トンネル。山の中腹にある場所なんだが、なんでもトンネルを作っている最中に事故があってたくさんの人がなくなった場所なんだという。

車内は心霊スポットに近づくにつれ、どんどんテンションが上がっていった。
幽霊がでるよ〜!!、怖いね〜!!帰ってこれないよお。などと言って大盛り上がり。

目的地についたのは午前1時くらいだったと思う。トンネルに入ると真っ暗で車のライトをハイライトにしても視界が悪いくらいだ。

その時だった。バン!っとすごい衝撃が車を包んだ。後部座席に座っていた私は事故だと思った。しかし、兄貴は停まる気配もなく「わあああああ!」と言いながらトンネルを抜けた。そのあと、「何があったの?」と聞く私に兄貴は「手が、手が2つボンネットに手が!!」と要点をつかめない説明をしていた。

自宅へそのまま帰り、車を降りるとボンネットには真っ赤な手形が2つ付いていた。血なのかと思ったが、どんなにこすってもその赤い手形は落ちなかった。しょうがなく兄貴はその部分だけヤスリで削りとって、塗装屋へ持って行き、真っ赤に塗ってその車を売りに出した。

今でもその赤い新車のような車はどこかの中古車屋で売られているのかもしれない。

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