熱心な仏教信者

これは戦時中の話。ある熱心な仏教一家が体験した話だ。その一家の次男だった自分は家族にならって仏間でお祈りをすることが多かった。

その時は第二次世界大戦中で一家は貧しかったけれど、お供えものやお祈りには抜かりは無かった。

「仏様が守ってくれる」

ある日、夜の3時くらいにふと目がさめると、(仏壇で祈らなきゃ・・・)という衝動に駆られた。

仏の間にいくとなぜか、家族全員が集結していて、父親が念仏を唱えている。

「なんだ、お前も来たのか、こっちにきて一緒にお勤めしよう」父親がそう言って家族全員で仏壇の前で手を合わせ念仏を唱えた。

やがて朝が来て、仏の間の扉をあけると、廊下があったその場所は焼け野原になった外があった。

昨晩、仏壇に手を合わせている時に焼夷弾が落ちたらしい。

その時、もしも家から避難して防空壕へ逃げていたら家族全員死んでいたとあとで父親から教えられた。

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