なすなかにしが語った怖い話。なすなかにしが東京に進出ばかりのころの話。
仕事がまだ何もない状態で状況したので、「とりあえず、アルバイトを」と思いカラオケボックスのアルバイトに申し込んだ。カラオケボックスの面接で店長と話した。よくある面接内容が淡々と進んでいったが、最後の最後で、「霊感はありますか?」と聞かれた。
「実は、このカラオケボックス、こどもの霊がいるらしくってアルバイトさんが何人か見てるんですよね」店長は真顔で話している。
中西は幽霊など見たことがなかったので、大して気にせずに「はい、大丈夫です」と答えて帰った。
そして、その日の夜3時くらいに電話が鳴った。まだ上京したばかりで友達もいない中西。かかってくる電話の心当たりは今日受けたカラオケのアルバイトの結果しかない。
(こんな時間に店長から採用の連絡か?)不審に思いながら電話を取ると、こどもの声で「次はいつくるの?」
中西はそのアルバイトの採用を断ったという。