不思議な声【怖い話】

250px Yuuyake

Oさんは時々、不思議な声を聞くという。その声はどんなに大音量で音楽を聞いていても脳みそに直接語りかけてくるようにいきなり聞こえるんだそうだ。

ある日、Oさんが混雑した街の中を歩いているとイヤホンで音楽を聴いていたにもかかわらず、

「スリに気をつけろ」

と声が聞こえた。不思議に思っていたが気のせいだろうとそのまま街を歩き続け、小腹が空いたので牛丼チェーンへ入ったところでポケットに入れていた財布が無くなっていることに気がついた。Oさんはスリの被害にあってしまったのだ。

そして、ある日、仕事をしていると「今日は定時で帰れ」という声が聞こえる。この日は忙しく、会社の殆どの人が残業対応して作業をしていた。Oさん自身仕事を多く抱えていたのだが、上司に体調不良なので、帰られせてくれ。と頼み込みこの日は定時で帰宅することができた。

帰宅後、ニュースを見ると会社の最寄りの路線が大きな事故を起こし、復旧までは翌朝の始発までかかるという内容が飛び込んできた。

「お前、ラッキーだったなー。」とその後上司に言われたが、声が聞こえることは誰にも話していないそうだ。

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