報道カメラマンの条件【怖い話】

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報道カメラマンとして駆け出しだったMくんは、JRトンネル火災事故の現場にいた。

ベテランのNさんはMくんに「俺についてこい!」というと警察官の制止をかいくぐってグイグイとトンネルの方に入っていった。

MくんもNさんのうしろについていく、Nさんが撮影している場所にバッテリー式のライトを当てるのがこの日の役目だった。

トンネルに近づけば近づくほど、救出された人とすれ違う。中には担架で運ばれ生きているのか死んでいるのかわからない人もいた。

何人しんだんだろうか?

そして、バッテリー切れになったため、電池を変えているとふと気がついた辺りには消防車が作った水たまりがいたるところにあり、水面が風景を反射している。

その中に不思議と人の顔が浮かんでいることに気がつく、しかも1体や2体ではない、何十体という人の顔が水面に浮かんでいるのだ。「おいなにしてるんだ!」Nさんに怒鳴られたMくんは正気を取り戻し、仕事に戻った。

帰りに立ち寄った喫茶店でMくんはNさんに言った「僕、変なものみたんです」

Nさんは具体的な話を聞く前に言った、「報道カメラマンやったらな。そんなの日常茶飯時にみるで。いっぱしに報道カメラマンやりたいならな、気にせんことや」。

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