「新居」伊集院光の語った怖い話

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伊集院光の怖い話。

友人に不動産屋がいてよく仲間界隈で引っ越しする時は物件を紹介してもらっていた。

その仲間の中に結構自己主張の強いいわゆるKYなやつがいて、「23区内で駅から10分以内、月10万円以内の一戸建てに住みたい!」とわがままなリクエストを不動産屋の友人にした。

さすがに友人は「そんな物件ないよ」と一蹴してしまったが、そいつはあきらめが悪く「それなら自分で探す!」と息巻いて出ていった。

数日後、そいつから電話があって、「探せばあるもんだよ。俺の条件ぴったりの1戸建て」と言って自分で探してついに希望の条件通りの物件を見つけたみたいだった。

にわかに信じられなかったが、そいつが「見に来るか?」というので見に行ってみた。すると確かに駅から徒歩10分かからないところにある1戸建てなんだ。家賃が実は10万円以上なんじゃないの?と友人は信じられなかった。

そして、家につくとそいつが出迎えてくれたんだけど、前と雰囲気が違う。なんかげっそりしちゃって、顔に生気がない。でも勢いだけは変わっていなくて。

「よく来たな−!!みろよ新居!」と家の中に案内してくれた。そいつは家の案内を一部屋、一部屋丁寧にしてくれたが、不動産屋の友達は一瞬でおかしいことに気がついた。

「この家、ちょっとおかしいよ」。

そいつは家にケチをつけられたと思って怒った。友人は冷静に「まあまあ、紙とペン貸して説明するから」。と言って淡々と説明しだした。

「ここにキッチンがあって、トイレとバスルームがこれくらいの専有面積でここが廊下だろ、で階段がここにこれくらいの広さであるわけ」。

「それで?」

「こうやって図で書いていくとわかるよ。ほらココ。この家を上からみたら階段の横に4畳くらいの部屋がないとおかしいんだよ」。

確かに不動産屋の友達の言うとおりだった。そこには1部屋分の空白地帯があるのだ。友人は階段の横の壁を叩いた。コンコン。「ここ、部屋があるぜ」。

「塞ぐのにはそんなに金かからないから壁を壊してもいいか?」2人の好奇心は止められなかった。

勢い良く壁を壊すとそこには予想通り、そこには部屋が現れた。しかし、その部屋には、

青いクレヨンで、お父さん出して、お父さん出して、お父さん出して、お父さん出して、お父さん出して、お父さん出して、お父さん出して、お父さん出して

と書きなぐられていたそうだ。そいつはすぐにその家を引き払った。

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