「田舎の写真機」伊集院光が語った怖い話

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伊集院光がラジオで語った怖い話。

芸人の後輩の話だ。その人は東京に出てきて数年芸人としてがんばったが、ついには芽が出ず、田舎に帰ることにした。

「芸人になるんだ」。と息巻いて東京に出ていった経緯もあるので実家に帰ってしばらくは家から出れない、友人にも会えない。という感じの生活を送っていた。

ある夜、深夜1時くらいに目が覚めた「このままじゃダメだ。この生活続けていたら俺ダメ人間になっちゃう」。彼は自分を奮い立たせ、その日は就職用の履歴書を作ることに専念することにした。

運良く、親が紹介してくれた就職先が何件かあるので、明日の朝一でその履歴書をその会社へ持って行って面談を受けようと覚悟を決めた。「俺は人生をやり直すんだ」。

履歴書が完成間近になった深夜3時頃、写真を撮らなければ履歴書が完成できないので、彼は考えた。(普通だったら写真屋に行っていい写真を取りたいところだが、ここはインスタントの写真機でも良いや明日の朝一で行動できることが大切!)

彼の記憶では近所の商店街にある斎藤ストアーという地元の大きなスーパーに写真機があった。すぐにスーツに着替えて家を出た。

斎藤ストアーに着くとぼんやりと緑色に光る写真機があった。見るとカーテンがしまっている。

誰か使ってる?こんな時間に!?

彼は一瞬思ったが、自分自身も「こんな時間に写真機を使いに来ている」ということもあり、(訳ありなやつが他にもいるんだな)と対して不思議に思わなかった。カーテンの下からは真っ赤なスカートと白い足が見えた。

彼がケータイをいじっているといつの間にか写真機は空いていた。彼が写真機で撮影していると、すーっとさっき写真機にいたのと同じ赤いスカートを履いた白い足が外にいた。

「私、前よりキレイになったでしょ?」突然、外からカーテン越しに話しかけてきた。彼は頭のおかしいやつだと思って無視して撮影を続けた。

「私、前よりキレイになったでしょ?」、「私、前よりキレイになったでしょ?」、「私、前よりキレイになったでしょ?」でも、無視しても女は語調を強め、同じ質問を繰り返してくる。彼は限界に達し、「うるせーーーーーーーーーーー!」と言ってカーテンを開けた。

しかし、そこには誰もいなかった。一気に青ざめた彼はできた写真をパッと取り、ダッシュで家路についた。

途中で車にぶつかりそうになった、車から降りてきたのは同級生だった。彼は同級生に「何してんの?」と聞かれ、さっきの話を話すわけにもいかず、就職するために戻ったこと。履歴書の写真を撮りに斎藤ストアーに行ったことを話した。

すると同級生は怪訝そうな顔をした。「斎藤ストアー?」彼が問いただすと、斎藤ストアーは潰れたという。店の息子が不倫をした相手が店の中でガソリンをかぶって焼身自殺をしてしまい店が続けられなくなったんだという。不倫の相手は息子と別れる時「不細工」だの「ぶた」だの容姿に対して暴言をはかれたそうだ。それがショックで精神的にいってしまったという。

「赤いドレス?」彼が同級生に言うと、

「あれ、ニュースやっぱり見てた?そうそう、まっかなドレス来てさあ店の中で焼身自殺!」彼はそれを聞いた瞬間、さっきの女と死んだ女が同一人物だとわかった。

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