「百物語」伊集院光が語った怖い話

20120515 2431356

あるラジオ番組で伊集院光が語った怖い話。とあるラジオ番組の制作スタッフと百物語をやろうということになった。番組の収録が終わった後、1人の家に集合してぴったり100話になるようにみんなで話を持ち寄った。

雰囲気が出るようにお寺の一室を貸しきってもらい、真っ暗にして真ん中にろうそくを立てて、1人ずつ話をしていく。みんなが取っておきの怖い話を用意して結構、百物語は盛り上がった。

そして、8時間くらいかけて一気に100話を語り終わった。みんなの中に一瞬緊張が走る。なぜなら百物語で100話話切ると悪いことが起きるとか幽霊が出るとかいろいろな噂があるからである。

しかし、部屋の中の雰囲気は以前とまったく変わらず、体調を崩したとかいう人も出なかった。どっと疲れたみんなからは自然と笑いがこみ上げてきた。なんだかビビっていた自分たちがおかしくなってしまったのだ。

「何も出なかったね〜」
「でも、百話って結構終わるのに時間かかるんだね」
「俺取っておきの怖い話用意してたのに話せなかったよ〜」

伊集院は言った。「ちょっと待って、怖い話用意してたのに話しきらなかったの?何話用意した?」

そのスタッフは言った「10話ですけど」その場には伊集院含め10人がいたので1人10話語ってピッタリ100話になるのだ。おかしい。

「じゃあ、ちゃんとカウントしてみましょうよ」。実は何かで使えるかもと気を利かせたスタッフがこの百物語を録音していたのだ。それを後日みんなで聞き直してみることにした。

ずーっと話ごとの頭出しをして自分の話を確認すると中盤に1話だけひとつだけ持ち主のわからない話があった。ぼそぼそ言っていて内容は聞き取れないが誰も名乗りでない。

「ああ、俺この話覚えてるよ。ボソボソぼそぼそ言ってさー全然聞き取れないから途中で聞くのやめちゃった。」
「俺も覚えているよ。これさー。怖い話しているのに笑ってるんだもん、気分が台無しだったよね」。

みんなこの話自体は覚えていたけれど、内容がわからない。とにかく誰の話だったのかを理解するのには声がちゃんと聞こえるようにするしかなかった。ミキサーさんにお願いしてボリュームを大きくしてノイズカットをしてもらった。

「いやー参ったよ、先週俺死んじゃってさー、まさかあそこで車来るとは思わなかったもん」

と話していた。後で聞いたところ、ちょうどその声がしたところに先週交通事故で死んでしまった人の遺骨があったらしい。

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